第3話 言い争いの火種(2024年3月)

年が明けても、状況が改善されることはなかった。
むしろ不安は形を変え、より直接的な対立へと姿を現していった。

2月5日、まだ外が暗い午前4時40分。
再び騒音が発生し、警察を呼ぶ事態となった。
夜明け前の静けさを切り裂く音に、心身ともに削られていくような疲労を覚える。

そして3月31日、ついに中根氏と隣人が共用スペースで言い合いをする場面に立ち会った。
原因は信じがたいものだった。

「風呂の栓は自分のものだから使うな」――。
隣人が一方的に中根氏に言いがかりをつけたのだ。
あまりに理不尽な主張に、私はただ呆れながら見守るしかなかった。

だが、この小さな口論こそが決定的な亀裂となった。
もはや「ただの迷惑」ではない。
相手は意図的に、周囲を巻き込んで追い詰めようとしている。

平穏を求める気持ちは強かった。
しかし、その静けさを守るために、私は闘う覚悟を少しずつ固め始めていた。

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